「オーラルフレイル」ってなんだろう？

「オーラルフレイル」という言葉を耳にしたことはありますか？

「フレイル」とは、もともと「か弱い」「虚弱」を意味する言葉です。

加齢に伴い筋力が衰え、健常から要介護へ移行する中間の段階、と言われ早く介入をすれば元に戻る可能性がある状態です。

その中でも「オーラルフレイル」と呼ばれるものがあります。

「硬いものが食べにくくなった」「お茶や汁ものでむせる」「滑舌が悪くなった」

加齢に伴うお口の衰えが、栄養不足や気分の落ち込みなどを引き起こす現象や、その過程のことを言います。

 

オーラルフレイルチェック

✔︎硬いものが食べにくい

✔︎お茶・汁物でむせる

✔︎口の乾燥が気になる

✔︎滑舌が悪い、舌が回らない

✔︎口臭が気になる

✔︎食べこぼす

✔︎口角に食べ物がつく

✔︎食事の時間にかかる時間が長くなった

✔︎左右で均等に噛めない

✔︎食欲がない、少ししか食べられない

 

思い当たることはないですか？

 

こういった日常のちょっとした変化をそのまま放置しておくと、オーラルフレイルの進行を早めることにつながります。

 

オーラルフレイルが進行すると…

オーラルフレイルが進むとフレイルの状態に陥りやすくなり、要介護のリスクが高くなってしまいます。

また、飲み込む機能が衰えると、食道から胃へ向かうはずの食べ物や唾液が気道内に入ってしまう誤嚥を起こしやすくなり、「誤嚥性肺炎」を引き起こすこともあります。

 

オーラルフレイルの予防

では、オーラルフレイルを予防するためにはどうしたらよいでしょう？

一番は

口の中を清潔に保つ、です。

口腔内の清潔が保たれないと、むし歯や歯周病のリスクが発生し、進行すると歯を失うことになり「食べる」「話す」といったことが難しくなります。むし歯や歯周病を予防するためには、歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、舌ブラシなどを使用して適切な口腔ケア（セルフケア）を行いましょう。

また、かかりつけの歯科で歯石除去など定期的なメンテナンス（プロケア）を受けるようにしましょう。

 

口腔機能の維持・改善（トレーニング）も重要です。

「噛む」「飲み込む」などの生命に関わる機能と

「声を出す」「笑う」などの日常生活に欠かせない機能を合わせて

「口腔機能」と言います。

唇や舌、喉や口周辺の多くの筋肉の働きを衰えさせないために運動（トレーニング）が必要です。

 

「あいうべ体操」「パタカラ体操」などお口まわりの筋肉の「運動」をしましょう。

まとめ

お口の健康は身体と心の健康に繋がります。

むし歯や歯周病の予防や早期対応を行うだけでなく、オーラルフレイルを予防するためにも定期的にかかりつけ歯科医院に行き、メンテナンスを受けましょう。

味わうことを楽しみ、人生を楽しむ。私たちスタッフが皆さんのお手伝いできれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

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