「健康で長生き」のために!お口とからだの関係
「健康で長生き」のために!お口とからだの関係
「症状がなくても、定期的にご来院ください」
そう言われても、歯医者さんに足が向かないというかたいらっしゃいますよね。
超高齢社会の日本では、健康に長生きするためのカギとしてお口の健康が注目されています。
お口の健康が全身の健康にかかわるケースはいくつもありますが、
ここでは、
①糖尿病
②認知症
③感染症
④寝たきりになるリスクとの関連
⑤歯科医院で受ける予防指導の大切さ
についてご説明いたします。
INDEX
① 歯周病の治療が糖尿病を改善する!
歯周病になったお口では、歯茎の腫れや出血などの炎症が起きています。
そこで生じた炎症物質が、歯茎の血管を通り体内に流れこむことで、インスリン(血糖を下げる唯一のホルモン)の働きを邪魔し、血糖が上昇しやすくなります。
ですがそれは逆に言えば、歯周病の治療を受けて炎症が止まれば、血糖値も改善され、糖尿病にもよい影響を与えるということです。
② 歯周病が認知症の進行を招く!
歯周病菌の中には特に病原性の高いポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)という菌がいます。
歯周病が進行し、重度に炎症を起こした歯ぐきから血管内に入り込んだPg菌は、血流にのってやがて脳へ行き、アルツハイマー型認知症を進行させるといわれています。
これも逆に考えれば、歯周病の治療や予防が、認知症の進行を予防する可能性があるといえます。
③ お口の清潔が感染症を防ぐ助けになる!
唾液や飲食物に含まれる細菌が誤って肺に入り込み、そこで繁殖して肺炎を起こす誤嚥性肺炎。
加齢により、のどまわりの筋力が衰えた高齢の方がかかることが多く、日本人の死因の上位を占める病気です。
こうした危険な感染症の予防には、日ごろからお口を清潔にしておくことが大切です。
虫歯や歯周病は細菌が原因で、歯石やプラークの溜まったお口は細菌がたくさんいる証拠です。
④ 歯を残せると寝たきりになるリスクが減る!
お口に残っている歯の本数は、寝たきり(要介護状態)になるリスクと関連しているという研究があり、「歯が10本未満の人」は寝たきりになるリスクが15倍にもなりました。
残っている歯の本数が少ないほど、認知症のリスクや、転倒による大腿骨骨折のリスクが上がるという研究もあります。
歯は失わないように大切にしたいものですが、もし失ってしまったときは速やかに歯医者さんへ。
放っておくと歯並びが崩れて、さらに歯が抜けてしまう可能性もあります。
⑤ 予防のしかたを教えてもらえる!
できているようで意外とできていないのが歯みがきです。
人によって歯並びは千差万別。
歯科医院にて歯科衛生士より、その人その人に合った適切な「正しいフォーム」の指導を受けましょう。
1回教わってそれきりではなく、定期的にフォームが崩れていないか見守ってもらうのも大切です。
歯磨きと同じくらい重要といえるのが歯と歯の間のお掃除です。
とはいえ、フロスや歯間ブラシは、歯ブラシよりも使用難度は高めです。
こちらも適切な使い方を指導してもらいましょう。
松友歯科クリニックでは、担当歯科衛生士が患者様ごとに立てた予防プログラムに基づくメンテナンスも積極的におこなっております。
詳しくはこちらのページをご覧ください。👉「松友歯科クリニックの予防歯科(定期メンテナンス)」
痛みや違和感がなくても歯医者さんに定期的に通って、今ある歯を大事に守りながら「健康で長生き」を実現させましょう!