いろいろな種類の歯ブラシについて
みなさんは歯みがきをするとき、一種類の歯ブラシを使っていますか?
補助的清掃用具として広く知られているのは、歯間ブラシとデンタルフロスです。
今回は、歯ブラシの種類についてご紹介します。
※歯間ブラシとデンタルフロスについては当院スタッフ過去ブログ『補助的清掃用具の重要性について』をご参照ください!
歯ブラシの種類について
歯ブラシ
・ヘッド(ブラシの形態)
フラット型:毛先が平らに揃っていて歯の表面をしっかり磨きやすい。つま先磨きや歯と歯茎の境目にブラシを入れるバス法が行いやすい。
山切り型:歯と歯の間に入りやすく、プラークをかき出しやすい。
・毛先
ラウンド毛:先端が丸く加工されており、歯の表面を傷つけにくい。
テーパー毛:先端が細くなっており、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など狭いところに入りやすい形状。柔らかく、しなりもあるため歯茎のマッサージにも適している。
舌ブラシ
舌の汚れ(舌苔)を掃除するブラシです。
舌苔とは、細菌のかたまりであるプラークや食べかすなどが舌の表面に堆積して苔状になったものです。病気ではありませんが、口臭の原因となることもありますので定期的に取り除きましょう。
タフトブラシ
普通の歯ブラシよりもヘッド(頭の部分)が小さく、毛の本数も小さい歯ブラシのことです。
次のような部分に有効的です。
・奥歯:最後臼歯(1番奥の歯)の奥側や、内側にもヘッドが小さいためブラシが入りやすいです。
・親知らず:親知らずの生え方はさまざまです。斜めに生えていたり、真横に生えていたり…。
磨きづらいからと言ってそのままにしておくと、虫歯や歯周病になってしまいます。タフトブラシはヘッドが小さいため、親知らずまでブラシを入れても磨きやすく、気持ち悪くなりにくいです。
・叢生(そうせい):歯並びが前後すると重なっている部分が多く、普通の歯ブラシでは隅々まで届きにくい場合があります。重なり部分の際や、間隔が狭くなっているところにおすすめです。
・インプラント:歯を喪失した場合に人工歯根を埋める治療です。インプラントは機能的には天然歯と同じように使用できるといわれていますが、天然歯とは少し形態が異なり、虫歯にはなりませんが、キレイにブラッシングをしないと歯周病になってしまいます。天然歯と違いのある歯頸部(歯のくびれ部分)にタフトブラシが適しています。
・矯正:ワイヤー治療をするとワイヤーを留めるためのボタンのような器具(ブラケット)・ワイヤーなどを装着するため、そういった小さい器具の周りのプラークを取り除くためにおすすめです。
スポンジブラシ
ヘッドがブラシではなく、スポンジ状になっているものを言います。
スポンジ状で柔らかいため、粘膜を傷つけずに汚れを取り退くことができます。
高齢や麻痺など口腔ケアに介護が必要な方に有効です。
まとめ
歯ブラシと言ってもヘッドの種類や毛先の種類などたくさんの種類があります。皆さんの歯並びや口腔内の状態によって適しているブラシはそれぞれ異なります。歯並び選びや使い方など、どうぞお気軽にご相談ください。
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