いろんな歯ブラシのトリセツ
「本日、歯ブラシはお持ちでしょうか?」
松友歯科クリニックに通われている方は、一度は耳にしたことのある言葉かもしれません。
松友歯科にこれから受診を考えている方も、この言葉を聞くと
「なんで歯ブラシを持っていかないといけないの?」
と思われるかもしれませんね。
実は、みなさんが何気なく使っている歯ブラシひとつひとつには個性があります。
毛先が違ったり、動いたり、、、
皆さんのお口と、お持ちの歯ブラシの相性はばっちりなのか?
歯ブラシを正しく使用し、効果を発揮できているのか?
これらを確認させていただくために、お声掛けをしています。
歯ブラシを使用する目的
そもそも
歯ブラシの使用する目的とは
①食物残渣(たべかす)の除去
②プラーク(歯垢)の除去
③歯肉のマッサージ 等があります。
よって、それぞれの目的によって選択する必要があるのです!
例えば、
- 歯茎が健康で歯並びがきれいな方には、
細菌をしっかり除去するために「かたさ:普通 平切り」を。
- 歯茎が腫れていて歯周ポケットの深い方には、
痛みを感じにくく・深くなってしまった歯周ポケット内の細菌をできるだけ除去するために「かたさ:やわらか テーパード」を。
種類がたくさんありすぎて、何が自分に合っているのかわからない方は
ぜひ、担当の歯科衛生士に聞いてみてください。
皆さんのお口に合った歯ブラシを一緒にお探しします!
歯ブラシの種類
皆さんがお口に合った歯ブラシと出会えるように、今回は大きく分けて
4つの種類の歯ブラシについてご紹介します!
①手用歯ブラシ
②電動歯ブラシ
③音波歯ブラシ
④超音波歯ブラシ
①手用歯ブラシ
手用歯ブラシとは、お店でよく見る一番ポピュラーなものです。
ブラシの部分は様々な種類があります。
・毛の切り方→平切り、段切りのもの
・毛先 →円状、テーパード、、、
・毛の硬さ →ウルトラソフト、ソフト、ミディアム、ハード
などなど…
手用歯ブラシの特徴は、
・自分で力の強弱の調整が可能。
・様々な形態があり、毛先の種類が豊富なので自分に合った歯ブラシを探しやすい。
・価格が安いため、交換しやすい。
・お店の場所を選ばず購入しやすい。
②電動歯ブラシ
電動歯ブラシの特徴
・ストローク(動く)回数は約2000~10000回/分
・プラーク除去効果が高く、ブラッシング時間の短縮ができる
・歯肉マッサージ効果がある
電動歯ブラシのいい所を簡潔に言うと、
歯ブラシが正しく当てられていれば、短い時間でもプラークの除去率が良く、
歯肉のマッサージができること!
注意点は
・歯面に当てたら手用歯ブラシのようにシャカシャカ動かさない!👉軽いタッチで歯に添わせます。
・歯みがき粉は、研磨剤を含まないものや、専用のものが望ましい
③音波歯ブラシ
音波ブラシの特徴
・振動数は約30000回/分 電動歯ブラシより増えました。
・音波エネルギーでプラークを壊し、除去できる
・歯肉の活性化や炎症を軽減できる
・唾液分泌を増やす
音波歯ブラシのいいところを簡潔に言うと
プラークを破壊・除去できることに加えて、唾液の量を増やし、歯肉の活性化効果があること!
注意点は
・歯面にあてたら力はいれない。毛先を当てるだけにする。
・歯みがき粉は、研磨剤を含まないものや、音波歯ブラシ専用のものが望ましい
電動歯ブラシよりソフトに扱う必要がありますね。
④超音波歯ブラシ
超音波歯ブラシの特徴
・振動は1.6MHz。
・口内炎の治癒や発症予防に効果がある
・プラーク(歯垢)と歯のくっつく力を弱める
超音波歯ブラシのいい所を簡潔に言うと
プラーク除去に加えて、口内炎の治癒・予防効果があり、プラークと歯の結合する力を弱めて除去しやすくできること!
注意点は
・手用歯ブラシ同様、シャカシャカ動かすこと!
・心臓にペースメーカー等を使用している方は使用できない
・歯みがき粉は、研磨剤の含まないものや、超音波歯ブラシ専用のものが望ましいです。
まとめ
このように、歯ブラシにも種類があり
それぞれ効果が違ったり、使用方法が違ったりします。
どのような目的で使用するのか考えて選ぶ必要がありますね!
間違った使い方では、宝の持ち腐れになってしまいます。
共通して言えるのは
どの歯ブラシを使用しても、正しい使い方でブラッシングを行えば口腔環境は改善することです!
松友歯科クリニックで、今使っている歯ブラシが自分にぴったりの歯ブラシなのか 確認してみませんか?
(参考文献:医歯薬出版株式会社 ポイントチェック歯科衛生士国家試験対策⑤ 第5版)
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