うがい薬とマウスウォッシュの違いって？

松友歯科クリニックでは、歯を抜いた後や口腔内の消毒に『うがい薬をお持ちですか？』とお伺いすることがありますが、その際に患者様より、『○○なら持っています。』と洗口液(マウスウォッシュ)の名前を教えていただく事があります。

 

うがい薬と洗口剤。どちらもモグモク、ガラガラうがいをして、「口腔内を清潔にしておきたい。」という思いは同じだと思います。しかし実は違いがあるのです。

 

効果と使用期間の違い

うがい薬

効果・・・口内炎、抜歯など外科処置後の口腔内の消毒や感染予防、炎症の軽減

使用期間・・・殺菌作用があるため、菌交代現象を起こす可能性があります。長期間の使用には注意が必要です。

※菌交代現象とは、口腔内に存在する細菌のバランスが崩れてしまう現象です。

 

うがい薬は、医薬品または医薬部外品です。

松友歯科クリニックでは、ネオステリングリーン、または、ご希望があればイソジンを処方しています。

 

洗口液(マウスウォッシュ)

効果・・・口臭予防・歯周病予防・虫歯予防など

使用期間・・・日常使用することで、効果を発揮しやすいです。

洗口液と液体歯みがきは、別ものです。商品の説明をしっかり確認して間違えないようにしましょう。

 

松友歯科クリニックで処方しているネオステリングリーンとイソジンの違いは？

ネオステリングリーン

ベンセトニウム塩化物を有効成分とした殺菌作用のあるうがい薬（含嗽剤）。口腔粘膜に対する刺激は少なく、スペアミントとハッカの配合により、洗口後は清涼感が広がります。

 

イソジン

ポピドンヨードを有効成分とした殺菌作用のあるうがい薬（含嗽剤）。細菌・ウイルスをしっかり殺菌。ウイルスまで作用する。

！注意！甲状腺機能障害のある方は、禁忌となります。

 

それぞれの使用方法

うがい薬は、使用前に水で薄めて使用します。松友歯科クリニックでは、希釈方法を処方した際にお渡しした用紙でお知らせしています。

洗口液は、商品に記載してある使用方法を確認の上お使いください。

希釈せず使用する物が多いですが、濃縮タイプもあるので気をつけましょう。

 

 

うがいする際の注意点

決められた水の量で希釈しましょう。また、使用する直前に希釈し、長時間放置したりしないようにしてください。

抜歯創の感染予防の場合は、ガラガラではなく、モグモグと頬をふくらませて口全体にいきわたらせるよう15秒ほどゆすいでください。

 

また歯の表面に汚れが残っていると、殺菌成分などが届きづらくなります。

うがい薬や洗口液で気分はスッキリするかもしれませんが、うがい薬や洗口液の効果は不十分です。

歯みがき後の使用をおすすめします。

 

まとめ

虫歯になりたくない、口臭予防・歯周病予防にうがい薬や洗口液は必要かもしれません。

しかし、一番大事なのは歯みがきです。

毎日3回磨いているし、10分も磨いているという方もいらっしゃいます。

時間や回数ではなく、しっかり磨けているかが大切です。

当院では、プラーク（細菌の集まり）を染め出して、苦手な箇所や磨きにくい箇所を確認し、磨き方をお伝えしています。

メンテナンスだけでなく、治療中も時間があれば確認しています。

 

定期的な歯科受診でお口の健康を守りましょう！

 

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