お口とタバコ🚬
歯周病と喫煙の関係を皆さんご存じですか?
たばこの煙。吸って、肺に入って、吐き出す。
口腔のどこと関係があるのでしょうか?
喫煙と歯周病
歯周病とは歯垢が歯周組織に炎症を起こし、最後には歯を失う病気です。
喫煙者は、タバコを吸わない人よりも歯周病にかかりやすいといわれています!
なぜかというと。。。
タバコに含まれる「ニコチン」は「血管の収縮 と 免疫機能低下」の作用があり、
血管収縮作用によって血流が悪くなることにより、歯肉に栄養・酸素が届きにくくなり、歯周病菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。
さらに!
免疫機能も低下するので、歯周病菌に抵抗する力が弱くなり
さらに歯周病にかかりやすくなってしまいます。
「禁煙」はお口に大切なこと、というのがわかりますね。
喫煙の種類
喫煙には、①能動喫煙 と ②受動喫煙 があります。
それぞれの健康影響、禁煙による効果を見てみましょう。
➀能動喫煙
歯科領域では
・口腔がん
・歯周病
・虫歯
・口腔インプラントの失敗
全身的には
・脳卒中
・ニコチン依存症
・虚血性心疾患
・2型糖尿病発症
などなど…
たくさんの悪影響を及ぼします。
②受動喫煙
受動喫煙とは、喫煙者の体に入る「主流煙」と先端の燃焼部から出る「副流煙」があり、その副流煙を吸い込んでしまうことです。
よって、受動喫煙による健康影響には「子供の虫歯」も含まれるのです。
ご家庭でタバコを吸っている方がいると、吸っていないお子さまにも影響が起きてしまうのですね…
では、禁煙することによってどのようないいことがあるのでしょうか。
禁煙をしておこる良いこと
~禁煙直後~
・口臭減少
・味覚嗅覚改善
~徐々に~
・歯周病のリスクが3~4倍低下
・歯周治療の効果の改善
~3か月ごろ~
・歯肉の着色消退
~5年ごろ~
・口腔がんのリスクが半減
など、お口だけでもこれほどの良いことが起こります!
もちろん全身に対しても良い影響があります。
タバコ依存の三要素
では、喫煙が辞めにくいのはなぜでしょう。
それには「タバコ依存の3要素」があります
①身体的・生理的な嗜癖
…ニコチン刺激、ニコチンの離脱時の症状
②情緒的・心理的なつながり
③習慣・社会的なつながり
…喫煙している親を見て育った子供の喫煙など
この3つが相互的に作用することによりなかなかタバコがやめられないのです
歯の健康の為にも始めましょう!禁煙の第一歩
一気にやめるのは難しいので、
・いつもの1箱から1本抜いてみる
・1カ月に1箱にしてみる
・カレンダーにタバコを吸った日にマークを付けて可視化する
などなど、無理をしないで少しづつ行ってみましょう!!
無理をすると、ダイエットと同じでリバウンドしてしまいます。
焦らず、自分のペースで。
1年単位でゆっくりと着実に行えば大丈夫です。
一緒に禁煙を頑張りましょう!
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松友歯科クリニック