これで万全!口臭予防
「あれ?もしかしてわたしの息、におってる?」
お口のにおいは自分では気付きにくいだけに、お年頃の中高生から壮年の方まで老若男女問わず、ご心配な方も多いのではないでしょうか。
実際、世の中にはオーラルケアグッズからサプリメントまで、ありとあらゆる口臭ケアグッズがあふれています。
今回は、科学的に検証されている口臭の予防方法をご紹介します。
原因をしっかり知って、お悩みを撃退していきましょう!
INDEX
口臭の正体とその種類
気になるお口のにおい、このにおいの正体は、お口の中にいる細菌が、剥がれ落ちた口の中の粘膜や食べかすなどに含まれるたんぱく質を分解して作る「揮発性の硫黄化合物」です。自分の体内で作られ、しかも四六時中嗅いでいると慣れてしまうため、当人は気づきにくい一方、他の人には慣れていないためによくにおいます。
自分の感覚があてにならないので、他人の口臭から「もしかして自分も口臭があるのでは?」と気にしている人も多いのです。
口臭の種類
①生理的口臭
朝起きてすぐや、空腹時、緊張時、風邪をひいて寝込んだときなど唾液の分泌が減少し、口の中の細菌が増えることにより起こる、硫黄のようなにおい。朝ご飯を食べたり、歯みがきをすれば気にならなくなる程度の軽いもので、この正体は主に硫化水素です。
②病的口臭
「魚が腐ったようなにおい」「玉ねぎが腐ったようなにおい」などとたとえられるような強烈なにおいを含みます。そばにいるのが不快なほどの強いにおい、いわゆる「腐敗臭」です。この正体はおもに、からだの中のたんぱく質が細菌によって分解されて発生する「メチルメルカプタン」という有毒ガスです。
有毒ガス、と聞くと驚かれる方もいるかもしれませんが、口臭に含まれる有毒ガスは微量で、空気中に拡散しますので命に別状はありません。
口臭はそのにおいが人間関係やビジネスに悪影響を与えるだけではなく、実は全身の健康にも悪影響を与えているのです。
特に「病的口臭」となると、完全に「治療の対象」となります。
強い口臭の原因は口腔内にあり!?
「ミントのタブレットを噛んでも強い口臭がある、胃も悪くないのに…」
これはおそらく「病的口臭」です。これらの90%以上は口腔内に原因があり、歯周炎・進行したむし歯・舌苔・唾液分泌の減少などが挙げられます。この中でも、歯周炎と舌苔が多いと考えられています。
(蓄膿症や扁桃腺等の耳鼻咽喉科の病気が原因となることもありますが、これはごくまれです。)
歯周炎とは
歯周炎とは、歯周ポケットに隠れた歯周病菌が歯周組織に炎症を引き起こす病気で、その症状が進行している状態をいいます。(軽いものは歯肉炎といいます。)歯肉炎になると、歯周組織が破壊され、歯茎から出血したり、歯を支えている骨が溶けて歯が動いたりします。
その際、歯周病菌が破壊された組織や血液成分などのたんぱく質を分解すると、強烈なにおいの正体である有毒ガスのメチルメルカプタンが発生します。
いくらミントタブレットを噛んでも、歯周病菌がお口の中にたくさんいる状態では根本的に口臭はなくなりません。
まずは歯科医院にて検査をし、歯周炎の治療を始めることが根本的な解決法です。歯周ポケットに溜まった歯石(歯周病菌の隠れ家です)や歯垢(プラーク)を取り除き、口臭の原因である舌苔を減らして歯周病菌をお口の中から追い出します。歯周病菌が減れば炎症は治まり、メチルメルカプタンは発生しなくなっていきます。
病的口臭を無くすには歯周炎の治療をしっかりとすること、そして治療後の良好な状態を維持することです。
効果抜群の口臭ケアグッズ
あなたの舌にはクリーム色のものがついていませんか?それが舌苔です。舌苔は、お口の中の剥がれ落ちた粘膜や細菌、食べかすなどが舌の表面に付着したものです。つまり、この舌苔は、細菌の住処であり口臭の主な発生源なのです。
特に、歯周病の患者さまやむし歯のある方、お口の中が清掃不良の方、喫煙している方の舌苔は、健康な方よりもたっぷりと細菌が隠れています。
この舌苔を減らすために「舌ブラシ」を使って舌のお掃除を習慣化することが、口臭を減らす効果的な方法なのです。
もちろん、病的口臭の方だけではなく、健康なお口の方の生理的口臭を減らすこともできますので、一見、舌苔が付いていないように見える方も、舌のブラッシングを毎日の習慣にするとよいでしょう。
口臭撃退法・まとめ
歯周病の治療をしましょう
歯周病が進行するとお口からはたんぱく質が分解される腐敗臭(病的口臭)が漂い始めます。全身の健康のためにも、歯茎がムズムズするようなことがあれば、痛くなくてもきちんと治療しましょう。
3~6ヶ月に一度、メンテナンスを受けましょう
歯石やプラークは知らないうちに歯周病の原因となってしまいます。歯周病でない方も、定期的にメンテナンスを受け、歯石やプラークをプロ(歯科衛生士)にきれいに取ってもらいましょう。
1日に3回歯みがきをしましょう
口臭を減らすには、口臭の原因であるプラークを除去することが大切です。1日3回、丁寧に歯みがきを行い、必ずフロスもするようにします。この時、歯みがき剤のミントの清涼感に騙されないようにしましょう。口臭予防には歯みがきでキチンとプラークを取り除くことです。
舌の掃除を習慣にしましょう
口臭は舌に付いた舌苔からも発生しています。細菌を減らして口臭ガスの発生を抑えるために、舌のブラッシングを毎日のケアの中に取り入れてください。
舌は軟らかく傷つきやすいので、1日1回、ごしごしこすらないように掃除しましょう。専用の舌ブラシを使うと便利です。
フロスも毎日使いましょう
歯ブラシは、歯面の清掃にはすぐれた力を発揮しますが、歯間の清掃は苦手です。そこで、毎日フロスを使用して、歯間に溜まったプラークを取り除きましょう。
フロスを使うとセルフケアの質が格段に良くなります。
しっかり噛んで朝ご飯を食べましょう
なるべく固形物をよく噛んで食べましょう。かみ砕かれた食べ物が舌をこすって舌苔をかき取ってくれます。また、よく噛むことで唾液の分泌が促進され、自浄作用でお口の中がきれいになります。
お口が乾きやすい方はガムやドライマウス用のグッズをうまく活用しましょう
松友歯科クリニックでは待合室に、おススメの舌ブラシやフロス各種をはじめとするホームケア用品を、お手に取って見ていただけるコーナーを設けています。ぜひご利用ください。また、使い方等、お気軽にスタッフまでお尋ねくださいね♪
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