ペットボトル症候群にご注意!!!
前回のブログ『水分補給と虫歯の話』で、「清涼飲料水と虫歯の関係」についてお話しました。
砂糖が多く含まれている清涼飲料水の摂りすぎは、実は身体全体にも影響する事があります。
皆さん「ペットボトル症候群」という言葉は聞いたことはないでしょうか?
暑い夏の今、近年増加の熱中症対策の予防の為にも十分な水分補給はとても重要なことです。
しかし脱水症状が起こらないようにと、スポーツドリンクや清涼飲料水などを大量に飲んだりすることで起きる急性の糖尿病の事を『ペットボトル症候群』と言います。
今回はこの危険な水分補給のペットボトル症候群についてお話しようと思います。
ペットボトル症候群で起こること
ペットボトルに入っている甘い清涼飲料水は、別名「清涼飲料水(ソフトドリンク)ケトーシス」と言われ、糖分が多く含まれています。
清涼飲料水を大量に摂取することで、血液中のブドウ糖やケトン体と言われる成分が異常値になります。
これにより、激しい喉の乾き・尿量の増加・倦怠感・腹痛・嘔吐などの症状が現れ、ひどくなると意識が低下し昏睡状態にまで陥ることもあります。
これらの症状は、糖尿病と診断されていなくても突然発症することもあるようです。
清涼飲料水を飲む➡血糖値が上がる➡喉が渇く➡また清涼飲料水を飲む
を繰り返すことで悪循環を引き起こし高血糖症状が引き起こされます。
ちなみに角砂糖が500mlのスポーツドリンクで9~10個、炭酸飲料には12~20個も入っているのです。
よって糖尿病のみならず虫歯が多発する原因にもなるということもご理解いただけたと思います。
飲みかけのペットボトル飲料による危険も!!!
人の口には多くの細菌がいるため、ペットボトルに直接口をつけて飲むことで中に菌が入り込んだり、開封したペットボトル飲料が外気に触れて、空気中の微生物が入り込んで腐敗を引き起こします。
菌は25℃~35℃程度で最も増殖します。
炎天下の車の中や室内でも注意が必要です。
ここでもペットボトル飲料の種類によれば菌の繁殖の仕方に違いがあるようで、ペットボトルに口をつけた後の「麦茶」「緑茶」「オレンジジュース」「スポーツドリンク」の1mlあたりの細菌数を調べた食品微生物センターの実験データでは2時間が経過した状態では菌の繁殖にそれほど差はなかったが、24時間後には「麦茶」の細菌数が50倍以上に増加していたというのです。
これは原料である麦に含まれている炭水化物を細菌が好むことや無添加で保存料が入っていないためだというのです。一方麦茶に比べて細菌の増加が少なかったオレンジジュースとスポーツドリンクは、どちらも菌が好む糖分が含まれてはいるものの飲み物自体が酸性だったことで菌の増殖が抑えられたというのです。
麦茶以外では牛乳成分の入ったコーヒー・紅茶飲料にも細菌の増殖率が高いと言われています。
細菌が繁殖しやすいのは、気温30℃前後と言われているため、気温が高い今は特にご注意ください!
ペットボトルに直接口をつけないでコップなどに移して早めに飲み切る事や車中や持ち歩きの時も注意が必要ですね。
歯やお口への影響
清涼飲料水や甘い飲み物(糖分の多量摂取)は口から摂取します。
糖分を多く含んだソフトドリンクを頻繁に摂取していると身体にはもちろん、「歯」にも悪影響を及ぼします
砂糖は虫歯菌の栄養源になってしまうので炭酸飲料やスポーツドリンク、また体に良いとされている「お酢」などの飲み物も注意が必要と言えます。
「そんなことを言っていたらなにも飲めない!」と思われるかもしれませんが、飲み方・摂り方に注意していたらそこまで心配はいりません。
危険なリスクを頭の片隅に置いておくことが大切です。
「スポーツドリンクは激しいスポーツの後に飲むようにしましょう!」
「普段から水分補給は、水かお茶にしましょう。
そして塩昆布や塩飴などを利用して塩分補給も忘れずに行いましょう。」
「お口の中が気持ち悪い時や、就寝前には必ず丁寧に歯みがきをしましょうね(^^)/」
お困りごとがありましたら是非松友歯科クリニックへご相談ください!(^^♪
皆さま暑い夏を一緒に乗り切りましょう!!!
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松友歯科クリニック