口の乾き…もしかしてドライマウス?
乾燥の気になる季節ですね。
この時期、お肌の乾燥対策をされている方も多いと思いますが、お口の中の乾燥対策はされていますか?お口の乾燥を防ぐことで、様々なトラブルを予防することができます。
今回はドライマウスの原因や対策についてお話をします。
INDEX
ドライマウスとは?
唾液は、細菌から体を守ったり、「食べる」、「話す」機能をサポートしてくれています。しかし、様々な原因により唾液の分泌量が少なくなり、「ドライマウス(口腔乾燥)」と呼ばれる口の中が乾燥する症状が起こることがあります。
男性よりも女性に、特に50〜70歳代の女性に多くみられると言われていましたが、最近では30〜40代の女性で自覚症状を訴える人が増えています。
唾液の働き
・抗菌作用…口の中の細菌の増殖を防ぐ
・自浄作用…歯や歯間に付着した食べかすを洗い流す
・消化作用…酵素アミラーゼがデンプンを分解し、消化しやすくする
・保護作用…口の中の粘膜を保護し、傷を修復する作用がある
唾液は口の中を潤すだけでなく、口の中の細菌の増殖を抑え、口臭、むし歯、歯周病などの様々なトラブルから私たちを守っています。
ドライマウスの症状
・口が乾いてネバネバする
・パサパサした食べ物が飲み込みにくい
・夜間、喉が乾いて目が覚める
・口臭が気になる
・口の中や舌がヒリヒリする
・舌がもつれて話しにくい
このような症状が続く場合には、ドライマウスの可能性があります。
日常生活から考えられる原因
生活習慣
食べ物をよく噛み、顎や舌の筋肉を動かすことで唾液が出やすくなります。食べ物をよく噛まない、早食い、喫煙などの影響により唾液の分泌が低下します。
また、鼻炎などによる口呼吸も、口腔乾燥の原因となります。
精神的な緊張やストレス
リラックスしている時には唾液が出やすく、逆に緊張したりストレスを感じていると唾液が出にくくなります。
アルコールの飲みすぎ
アルコールを飲むと、アルコールを尿や汗と一緒に排出しようとする利尿作用が働き、体内は脱水状態になります。飲みすぎが続くと体内の水分バランスが崩れ、唾液の分泌が低下します。
加齢
加齢とともに唾液腺の機能が低下し、唾液の分泌量も減少します。また、口の周りの筋力低下や残存指数の減少により咀嚼力が低下し、唾液の分泌量も少なくなります。
薬の副作用
普段飲んでいるお薬の副作用として、お口が乾きやすくなることがあります。
具体的には、降圧薬、睡眠薬、抗うつ薬、抗不安薬、抗アレルギー薬、鎮痛薬、抗がん剤などです。
「薬を飲み始めて急に口が乾くようになった」という方は薬が原因の可能性があります。
全身疾患
唾液腺疾患やシューグレン症候群などの唾液腺自体の機能障害が原因の場合があります。また糖尿病や腎臓病を患った場合にも、症状のひとつとしてドライマウスになることがあります。
ドライマウス対策
口の乾燥を防ぐポイント!
1⃣食事はよく噛んで食べる
よく噛むことで唾液腺が刺激され、唾液がたくさん出ます。やわらかい食事ばかりでなく、歯ごたえのある食事をする事も大切です。少量ずつ、ゆっくりとよく噛んで食べるよう心掛けましょう。
レモンやミカン等の柑橘類や、梅干しなどを食べる事で唾液の分泌を促せます。キシリトールガムなども効果的です。
2⃣ストレスを減らし、規則正しい生活をする
唾液は自律神経によってコントロールされています。ストレスや緊張により唾液の分泌が低下してしまいます。規則正しい生活で自律神経のバランスを保つことが大切です。
3⃣保湿ケア
口の乾きを感じたらこまめに水分を取り、口の中の潤いを保ちましょう。特に冬場は空気が乾燥するため、お部屋の湿度にも注意しましょう。
また、保湿成分配合のマウススプレー等の使用も効果的です。
松友歯科クリニックでは4種類の保湿ケア商品を販売しています。(表示価格はすべて税込み価格です)
【保湿スプレー ¥430】
レモン味のスプレーです(画像右)。
口が乾いた時にスプレーする事で口腔内が潤います。
お口の中に数回スプレーして舌で広げて使います。
【保湿ジェル ¥1,030】
プレーン、レモン味の2種類があります。
ジェルを歯ブラシや指に取り、口腔内全体に塗ることで
潤いを保ちます。
【バトラージェルスプレー ¥1700】
スプレータイプですがジェルタイプなので垂れにくく、
お口に溜まるため潤いが長持ちします。
【バトラーうるおいジェル ¥ 1200】
口腔内にやさしく広げやすい粘度と、
高い水分保持力があります。
4⃣唾液腺のマッサージ
唾液の出る場所、「大唾液線」は3つあります。
「耳下腺」は1番大きい唾液腺で、サラサラの唾液を出します。
「顎下線」、「舌下線」はサラサラとネバネバと両方出せる混合線です。
食事前の唾液腺マッサージがおすすめです。
唾液腺を刺激することにより、唾液の分泌を促進し、食べ物を飲み込みやすくします。
5⃣口を閉じ、鼻呼吸を心掛ける
口を長時間開けていると、口の中が乾燥しやすくなります。鼻詰まりでなくても、口呼吸が習慣になっている方もいます。口を閉じることを意識して、鼻呼吸を習慣化しましょう。
6⃣定期的に歯科検診を受けましょう
唾液の量が少ない方は、磨いていても歯に汚れが付きやすく、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。歯科で定期的に口腔ケアをすることで、むし歯や歯周病の予防もできます。3か月に1度くらいの間隔で検診、クリーニングをおすすめします。
まとめ
松友歯科クリニックでは、保湿ケア商品だけでなく他にも多くの口腔ケア商品を取り扱っています。どれを使えばいいか分からないなどお悩みのある方には、患者さまのお口の状態に合ったものを提案させていただきます。ドライマウスの症状のある方、是非一度ご相談ください。快適な毎日を過ごせるように一緒にケアしていきましょう。
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