歯と食生活
「ごはんの後は、歯みがき頑張ってるのに…」
「甘いものは控えているのに…」…むし歯になってしまった!!😨😨
そのような方はいらっしゃいませんか?
どうしてむし歯ができるのでしょう?
むし歯ができる原因は4つあります。
歯の質
乳歯や生えたばかりの歯は、未成熟で歯の質が弱いため、むし歯になりやすいのです。
大人の歯であっても、歯の表面のエナメル質という組織の密度が薄い場合は、酸で溶けやすくなってしまいます。
人の歯のエナメル質は、不完全な結晶ですが、『フッ素』が入ると結晶が強化されてむし歯になりにくくなります。
また『唾液(だえき)』は、歯の汚れを洗い流したり、酸によって溶け出した歯を修復する働きがあるため、唾液が少なくなるとむし歯にもなりやすくなります。
細菌
口の中にはさまざまな菌が常在しており、その中でもむし歯の原因となる菌は『ミュータンス菌』であると言われます。このミュータンス菌が歯の表面に付着し、プラーク(歯垢)を形成して酸を作るのです。
糖分
むし歯の原因菌であるミュータンス菌は、糖分が大好物です。
ミュータンス菌が糖分をエサとして分解し、酸を作り出すことで歯を溶かしてむし歯ができます。
甘い飲み物やおかしをたくさん食べたり、ダラダラ食べたりしていると、むし歯になりやすくなります。
時間
①~③の条件を満たした状態が長時間に及ぶと、歯が溶かされる時間も長くなります。
時間が短ければ、むし歯になる可能性が低くなります。
むし歯になりやすい食べ物、なりにくい食べ物
むし歯の原因となるミュータンス菌は、砂糖などの糖を利用して酸を作ります。そのため、砂糖を多く含み歯にくっつきやすいキャラメルや、口の中に入れている時間が長いキャンディーなどは、むし歯になりやすくなります。
時間と量を決めて、ダラダラと間食しないようにしましょう。
また、ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンク、イオン飲料などの飲み物にも、砂糖が含まれているものが多く注意が必要です。せっかく甘いおやつを控えていても、これらをダラダラ飲んでいては、むし歯の原因になってしまいます。寝ている間は唾液がほとんど出ないため、むし歯になるリスクが高くなります。寝る前に砂糖を含んだ飲食は控えるようにしましょう。
飲み物(500ml)に含まれる砂糖の量は、多いもので60gにもなります。スティックシュガーに換算すると20本分にもなります。
砂糖の取り過ぎは、むし歯の原因になってしまうのはもちろん、肥満になってしまったり体にも悪影響を及ぼしてしまいますので気をつけましょう。
砂糖の代わりに使用される代用甘味料は、キシリトールをはじめとして、むし歯を予防すると言われています。甘いものが欲しいときなど、キシリトールなどが使用されているものを選ぶと良いでしょう。
『代用甘味料入りの物を食べていれば、むし歯を予防できる。』と考えている方がいるかもしれません。プラークや酸を作る材料にはなりませんが、むし歯予防効果はそれほど高くありません。歯みがきやフッ素塗布など、むし歯予防対策をしっかりおこないましょう。
代表的なキシリトールは、お店で見つけることは簡単ですが、他にはどんな物があるのか食品表示を見て探すとなると難しいと思います。
消費者庁では、「保健機能食品」と呼ばれる食品群を定めており、その中で様々な疾患の予防につながる食品を「特定保健用食品(通称トクホ)」として許可しています。むし歯予防につながるトクホには、トクホマークと一緒に『むし歯になりにくい』『歯が再石灰化しやすい環境にする』などの文言が表示されており、比較的簡単に見つけることができると思います。(2019年現在、むし歯予防に関するトクホは84品目となっています。)
また、国際トゥースフレンドリー協会認定の食品もあります。評価基準に適合し、むし歯の心配のない商品に「歯に信頼マーク」が表示されています。むし歯予防につながる機能性食品として有効です。
このようなマークが付いているので探してみてください♪
むし歯にならないために、食べるものを少し気にしてみたり、ダラダラとずっと食べないようにしてみましょう。そして、食べた後は早めに歯みがきを行いましょう。
また定期検診で『むし歯ができていないか』『歯周病が進行していないか』などチェックすることも大事です。
「そういえば、最近歯科医院に行ってなかったな。」という方も、お気軽にご連絡くださいね😊。ご予約お待ちしております。
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