水分補給と虫歯の話
夏本番となって、熱中症が心配な季節になりましたね。
熱中症対策として水分補給も大切ですが、普段ご自身がどんな飲み物をよく飲むのか思い浮かべてみましょう。
間違った水分補給をしていると、虫歯のリスクが非常に高くなってしまうケースもあります。
清涼飲料水と砂糖
お茶・ミネラルウォーター・ジュース・スポーツドリンク・コーヒー・紅茶などいろいろあると思いますが、皆さんはよく何を飲みますか?
私たちが普段飲用している飲み物のほとんどは清涼飲料水と言われていますが、スポーツドリンクを飲む機会が増えた方も多いのではないかと思います。
その他、炭酸飲料・果実飲料・砂糖入りのコーヒー紅茶が好きで普段からよく飲む方も多いのではないかと思います。
これらの飲料は特にたくさんの砂糖が使用されている場合があります。
例えばペットボトル500mlに多いもので60グラムの砂糖が使用されています。角砂糖でいうと17個分です。
暑くなり、このような清涼飲料水などをよく購入し、一日に何回も口にしている方は要注意です!
清涼飲料水の摂り過ぎから虫歯になるメカニズム
砂糖の多く含まれる清涼飲料水を頻繁に口にすることは虫歯になりやすいと誰でも想像できると思います。
虫歯は、お口の中の虫歯菌(主にミュータンス菌)が砂糖を餌として、酸を生成します。
その酸によって、歯の表面の固い組織であるエナメル質が溶かされて(脱灰)やがて穴が開いてしまう病気です。
普段お口の中は㏗6.8~7.0に保たれていますが、飲食を始めると虫歯菌の働きで酸性に傾いていきます。
食後30分ぐらいかけて唾液の力で元の中性に戻り(唾液の緩衝能)、エナメル質が溶けていた歯の表面も唾液の力で修復されます(再石灰化)。
虫歯になりやすい状態というのは、お口の中が酸性になっているときです。㏗5.5以下で脱灰が起こるといわれています。
砂糖の多く含まれる清涼飲料水は…
このようにその物自体が酸性であることが多いのです。
砂糖も多く含まれ、酸性の清涼飲料水を一日に何回も頻繁に摂取しているとますます虫歯のリスクを高める原因になってしまいます。お口の中が酸性にさらされている時間が多く長いほど、脱灰している状態も長いため、再石灰化が行われず、あっという間に虫歯が進行してまうケースも多くなります。
砂糖の多く含まれる清涼飲料水の飲みすぎは虫歯のリスクだけでなく、生活習慣病の原因にもなりかねません。摂り方や、回数、時間に気を付けてメリハリをつけて飲むようにしましょう。
普段の熱中症対策としての水分補給は、お水や、お茶で十分と言われています。
正しい水分補給を行い、熱中症も虫歯も予防しましょう。
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