砂糖は虫歯になりやすい?!
甘いものを食べ過ぎると、虫歯にならないか気になりますよね。でも、甘いもの食べたいし・・・。
実は、糖にも色々な種類があり、虫歯になりやすい糖、なりにくい糖があるのです。今回は虫歯リスクの面から甘味料の選び方についてご紹介します。
虫歯になるしくみ
はじめに、虫歯発生のメカニズムについてお話しします。
- 食べ物を食べると虫歯菌が持っている酵素で、砂糖の成分をブドウ糖と果糖へ分解します。
- ブドウ糖からベタベタした物質「グルカン」を作ります。グルカンにより、虫歯菌が歯面に付着するための足場を作ります。
- ベタベタしたグルカンには、虫歯菌以外の細菌も集まってきます。こうしてできるグルカンと細菌の集合体、これが『プラーク』です。
- プラーク中の細菌は、糖を栄養源として活動し、排泄物として果糖から酸を作ります。通常であれば、この酸は唾液によって希釈されたり、中和されたりするのですがプラークが歯面を覆っているとこの作用が働きにくくなり、歯の表面を溶かしてしまいます。
これが虫歯の始まりです。
糖や甘味料には、どんな種類がある??
糖質系甘味料 |
砂糖 | ショ糖 |
デンプン由来の糖 | ブドウ糖、果糖、麦芽糖など | |
その他の糖 | 乳糖、オリゴ糖、トレハロースなど | |
糖アルコール | キシリトール、還元水飴など | |
非糖質系甘味料 |
天然甘味料 | ステビア、甘草など |
合成甘味料 | アスパルテーム、サッカリンなど |
糖の種類と虫歯菌
上記の表のうち、代表的な糖と虫歯菌の関係について、もう少し詳しくご説明していきます。
➀砂糖(ショ糖)
砂糖(ショ糖)は、最も虫歯になりやすい糖です。
砂糖は、ブドウ糖(グルカン→プラーク)と果糖(酸→歯を溶かす)へと分解され、口腔内の状況によって虫歯のリスクを高めてしまいます。
②ブドウ糖・果糖
デンプン由来の糖であるブドウ糖と果糖の単体は、ショ糖よりやや虫歯リスクは低いものの、虫歯の原因になることが確認されています。
③オリゴ糖
オリゴ糖は水に溶け、粘着性がないので、菌は歯面に付着できず、プラークも産生されません。虫歯になりにくい甘味料の一つです。
④キシリトール
キシリトールは、摂取しても虫歯の原因になることがほとんどありません。キシリトールは「糖アルコール」という甘味炭水化物の一種で、この糖アルコールからは、歯を溶かすほどの酸が生成されないからです。キシリトール配合ガムなど、よく聞きますね。
その他、虫歯になりにくい甘味料として、人工甘味料のアスパルテームがあります。一般的な砂糖とはそもそもの作りが異なるため、摂取しても虫歯の原因になることはありません。
おやつなどを購入する時などは、食品表示を確認してみましょう。食品表示においては、使用した材料が多い順に書くことが決まっています。砂糖(ショ糖)の表示が最初になっていない物を選ぶだけでも、虫歯のリスクは軽減されるのではないでしょうか?
まとめ
定期検診で虫歯や歯周病の有無を確認することも大切です。松友歯科クリニックでも、4か月~半年の定期検診をお勧めしています。
美味しいものを食べて、しっかり歯みがきをし、定期的な検診を受けて、健康な歯をしっかり守っていきましょう!
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