糖尿病と歯周病

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糖尿病とは文字通りにとらえれば、「尿から糖が出る病気」と思われるかもしれませんが、日本糖尿病学会では「インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患」と定義されています。

 

糖尿病について

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糖尿病とインスリン

 

人間の体の中で血糖を下げる唯一のホルモンが皆さんもよくご存じのインスリンです。

私たちの遺伝子には数千年、数万年にわたる長い飢餓時代の経験が刻み込まれており、昔は1日1回もなかった食事だったためインスリンだけでも事足りていました。

しかし、ここ数十年で毎日3回食事ができるようになり、間食が増え、膵臓から分泌されるインスリンは24時間休むことなく働かされ、私たちの遺伝子はただちに対応できていないのです。

血糖を上げるホルモンはステロイド、アドレナリン、グルカゴン、成長ホルモンなどがありますが、

血糖を下げるホルモンはインスリンしかないため、一人頑張ってくれていると思うと膵臓に対する尊敬の念が湧きますね。

 

血糖値

 

さてここで問題です!

Q.体の中を流れている血液中のブドウ糖を集めると角砂糖何個分になるでしょう?

 

正解は…たったの1個なのです!

体内の極薄の世界に対して私たちの周りにはジュースやお菓子、果物など砂糖や果糖にまみれた飲食物があふれていますよね。ちなみに愛媛県県民に欠かせないみかん1個に角砂糖3個分の糖分が含まれています。

 
       
 

ついつい美味しくて食べすぎてしまいがちですが、連日の摂取はいとも簡単に体重増加と血糖上昇につながってしまうので注意が必要ですね!

 

糖尿病と歯周病

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糖尿病と歯周病は炎症というキーワードを通じて強く結びついています。

糖尿病患者がインフルエンザや肺炎、膀胱炎などを併発し発熱すると、血糖値は急激に上昇します。

炎症細胞から分泌される炎症性サイトカインが、インスリンの効きを悪くさせてしまい血糖値を上昇させてしまうのです。

また、最近の研究によると2型糖尿病そのものも、脂質を過剰に貯めこみ大きくなった脂肪細胞が慢性的な脂肪組織の炎症を引き起こしていることが原因の一つであると考えられています。肥満の方の組織は

常に小さな悲鳴あげている状態ということになりますね。

 

歯周病は歯の周りの組織に細菌感染症が起こり、免疫細胞から炎症性サイトカインが分泌されます。

歯や歯肉は豊富な血管網で裏打ちされているため、歯周病により出血が起これば歯周病菌や炎症性サイトカインなどが、血流に乗って全身に回ります。

このように、歯周組織と脂肪組織で起こっている‘’慢性的に続く微小炎症‘’は炎症性サイトカインを通じてインスリンの働きを悪くし、血糖値を上昇させるという同じ病態を基盤としています。

すなわち歯周病をきちんと治療すると糖尿病も改善するのです!

 

まとめ

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かかりつけ歯科医院をつくり定期的なメインテナンスや正しいブラッシング方法を身につけることが糖尿病と歯周病の管理という観点からだけではなく、一生自分の歯で美味しく食事を楽しむためには大切となります。

ぜひ、定期的に検診・メインテナンスを受けるように心がけましょう!

何か気になることがありましたら、お気軽にご相談ください♪

 

 

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