虫歯になりやすい生活習慣と治療方法
「歯に痛みがあるから診てほしい」「歯が黒くなっているから虫歯かも」と歯科を受診される方はたくさんいらっしゃいます。しかし、虫歯といっても進行具合によって治療法も異なります。
今回は、虫歯になりやすい生活習慣や治療方法についてお話ししたいと思います。
※虫歯の原因ついては当院スタッフブログ『砂糖は虫歯になりやすい?!』『歯と食生活』をご参照ください。
INDEX
虫歯になりやすい生活環境と口内環境
✔当てはまるものがないかチェックしてみましょう
✅歯みがきをするのは1日1回以下である
⇒虫歯の原因となるプラークが、歯にたまりやすくなってしまいます。
✅甘いものが好きでよく食べる
⇒虫歯の原因菌は糖分を栄養にするため、糖分の過剰摂取は虫歯菌の増殖につながります。
✅間食は毎日とる、また時間をかけてだらだら食事する
⇒1日に何回も食事をするような生活習慣も虫歯リスクを高めます。
✅早食いである
⇒早食いの方は、よく噛まずに飲み込んでしまっている場合が多いです。噛む回数が少ないと、抗菌・殺菌作用がある唾液の分泌量も少なくなってしまいます。
✅しばらく歯科医院に行っていない
⇒歯みがきでは落としきれない汚れなどが蓄積し、虫歯になっている可能性が高くなります。
✅口がよく乾く
⇒殺菌作用のある唾液が不足しているため、虫歯リスクを高めます。
✅歯並びが悪い
⇒歯みがきがしにくくなり、歯のみがき残しが多くなります。
✅歯周病がある
⇒歯茎が下がり、歯と歯の間に隙間ができて、みがき残しが多くなります。
✅詰め物やかぶせ物が多い
⇒詰め物やかぶせ物と歯の間に隙間ができやすくなるため、虫歯になりやすくなります。
虫歯の治療方法
虫歯の治療といっても、虫歯の進行度合いによって治療期間や方法が変わります。
【 C0 】
初期虫歯の段階をいい、虫歯になりかけの状態です。歯を削る必要はなく、適切な歯みがきや、フッ素塗布などにより進行が防ぎます。
【 C1 】エナメル質内の虫歯
この段階ではほとんど痛みは感じません。虫歯になった部分は、しっかり歯みがきができるなら削らずに経過を見ますが、虫歯リスクが高い場合は虫歯を少し削り、コンポジットレジン(CR)というプラスチックを詰める治療方法が一般的です。治療も1回で終わります。
【 C2 】象牙質(ぞうげしつ)の虫歯
神経の近くまで穴が空いているので、噛むと痛みを感じたり冷たいものがしみたりします。
治療は虫歯になった部分を削り、詰め物をして修復します。削った部分の型をとって詰め物を作る場合は、2回の治療が必要です。
【 C3 】歯髄(神経)まで達した虫歯
虫歯がかなり進行している状態で、熱いものがしみたり、何もしていなくても激しい痛みを感じたりすることがあります。
「根管治療」という細菌が侵入し炎症の起きている神経を取り除くが治療が必要になります。根管治療後は、歯の土台を作製し、歯の代わりとなる「クラウン」を被せる治療が一般的です。工程も多いので治療期間は1か月以上かかります。
【 C4 】歯根まで達した虫歯
「歯冠」と呼ばれる歯茎の大部分が虫歯によってほとんど失われている状態です。この段階までくると、歯を残すことは困難で、抜歯になる場合がほとんどです。抜歯後は、人工の歯である「ブリッジ」や「部分入れ歯」、「インプラント」を行う必要があります。
まとめ
虫歯は早期発見ができれば、治療にかかる期間も費用も痛みも少なく済みます。この機会に生活習慣の見直しや、歯科での定期的な検診を心がけて虫歯をしっかり予防しましょう!
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