虫歯は遺伝する?
こんにちは。松友歯科クリニックです。
定期的なお子様のメインテナンス・または治療に来院されてる方、『虫歯や歯の強さ、弱さは親から子に遺伝するのだろうか』疑問に思った事はありませんか?
実際に、虫歯のなりやすさには遺伝的な要素も関係していると言われています。
しかし、単純に「遺伝する」というわけではなく、生活習慣や親子間など、さまざまな要因があります。
虫歯を予防するためにも、虫歯と遺伝性なもの・生活習慣から起こる家族感染性なものも知っておく事も大切です。
①虫歯は遺伝するのか?
虫歯自体が遺伝するわけではありませんが、虫歯になりやすい体質は遺伝の影響を受けることがあります。
例えば、エナメル質が弱い・唾液の分泌が少ないといった要因が遺伝で受け継がれやすいです。
それが虫歯のリスクを高める原因となります。
しかし、日々のケアや生活習慣によって、遺伝的なリスクを大幅に軽減することが可能です。
②予防策として日々のお子様の口腔ケアと習慣づけ
遺伝的に虫歯になりやすいといっても、適切な予防策を日々習慣づけると、そのリスクを軽減できます。
また、生活習慣と口腔ケアを見直す事も大切です。
- 毎食後の歯磨き。
- お菓子・甘い物といった糖分摂取の頻度をなるべく少なくする。(糖分を多く摂取してしまうと、口内の酸性度を高め、虫歯菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまう。)
- 歯磨きの際にはフッ素入りの歯磨き粉を使う。(エナメル質を強化し、虫歯に対する抵抗力を高める。虫歯リスクの軽減に繋げる。)
- 定期的な検診・メインテナンスを受ける。
- 処置が必要な歯がある場合は早期発見・早期治療を心がける。
- バランスのとれた食生活を行う・食事内容を見直す。なるべく咀嚼の回数が多い食事を行う。
- 歯ブラシによるブラッシングに加え、デンタルフロスやマウスウォッシュ(お子様で使用しやすいもの)を活用する。
こうした予防法を日々習慣化するだけで、遺伝的な虫歯のリスクを持っていても虫歯の発生を抑制できます。
③親子関で感染が広がる虫歯のリスク
親子間感染は、お子様がまだ小さい頃に特に注意すべきリスクです。
例えば、親が使った食器で食べ物を与えたり、同じ箸やスプーンを使ったりすることで、ミュータンス菌などの虫歯菌が親から子供に移ってしまいます。
一度口腔内に定着すると、生え始めたばかりの乳歯が虫歯になりやすくなります。
また親が口腔ケアを怠ると、ミュータンス菌の量が増えてより高いリスクで子供にも菌が伝わるため、親自身も虫歯予防を徹底することが必要です。
食器の共有を避けるだけでなく、親の口腔ケアも日常的に見直す事が親子間の虫歯のリスクを軽減させる為に効果的です。
④まとめ
虫歯のリスクを軽減するためには、遺伝的な要因が影響しても、日々の口腔ケアやフッ素の使用・適切な食生活を取り入れることで、虫歯のリスクを大幅に抑えることが可能です。
また、親子間の感染を防ぐためには、親が自身の口腔ケアに留意する・食器の共有を避けるといった対策も効果的です。
さらに、生活習慣の改善として規則正しい食事・糖分の摂取を抑えること、そして毎日欠かさない歯磨き習慣を徹底することで、虫歯予防に取り組むことができます。
これらの口腔ケアや生活習慣の改善を継続的に実行することで、虫歯のリスクを抑え、健康な口腔環境を維持する事へと繋がります。
今一度、家族間での口腔ケアや生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
虫歯予防だけでなく、処置する必要の歯がある場合も早期発見と早期治療に繋がります。