部分入れ歯のお掃除、ちゃんとできていますか?
部分入れ歯のお掃除、ちゃんとできていますか?
入れ歯はお口に入れて使うものなので、いつもきれいな状態にしておきたいですよね。
入れ歯にも、歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)がつきます。
清潔に保つことは、口臭の予防、残っている歯の虫歯や歯周病の予防、
口内炎やカンジダ症などの粘膜疾患の予防、
誤嚥性肺炎の予防など、お口や全身の病気の予防につながります。
そもそもなぜ入れ歯って必要なの?
歯が抜けたままになっていると、噛む力が低下するばかりではなく、
残りの歯に負担がかかりすぎて歯が傾いたり、伸び出したりして、噛み合わせが悪くなってきます。
入れ歯を入れることによって、よく噛めるようになり食生活が豊かになり、全身状態もよくなります。
また、発音もはっきりとし、口元や顔にはりが出て若々しさを保てます。
入れ歯掃除でやりがちな4つの勘違い
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入れ歯を水ですすぐだけ
⇒水ですすぐだけでは汚れは落ちません。
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洗浄剤を溶かした水に漬けるだけ
⇒ブラシで磨いてから洗浄剤に漬けましょう。
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人工歯ばかり磨く
⇒床の裏側や、バネにもブラシをあてましょう。
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入れ歯のプロケアをしてもらっていない
⇒入れ歯の状態やお掃除がしっかりできているかを定期的に歯医者で診てもらいましょう。
入れ歯の汚れを落とす7つのポイント
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入れ歯用ブラシが磨きやすい
大きいブラシで人工歯や床を磨き、小さいブラシでバネを磨きます。
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溜めた水の上で洗う
これは落としたときに割れないようにするためです。
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バネではなく床を持つ
バネを持って力をかけるとバネが曲がったり折れてしまうかも。
指で挟むよりも手のひらで包むように持つと安定します。
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水を当てながら磨く
入れ歯は濡らしたほうが磨きやすいです。
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床の裏側、バネにもブラシを当てる
くぼみになっている床の裏側、バネの表面や歯と接する部分にもブラシを当てます。
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洗浄剤を使う
松友歯科クリニックで取り扱っている洗浄剤に、ピカがあります。
ピカの大きな特徴は除菌や殺菌では対処できない義歯性口内炎などの原因となるカンジダ菌の
「溶菌」作用があることです。
溶菌とは、菌を溶かして殺すことです。
そのため、死菌が入れ歯に残存せずに菌を除去できます。
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水ですすぐ
入れ歯に洗浄剤が残らないようにしっかりすすぎます。
お掃除をした後に、入れ歯は外して寝る?入れて寝る?
歯茎などお口の粘膜を休ませるため、「外して寝たほうがよい」とよくいわれます。
ただ、入れ歯を入れたままだからといって、必ずしも粘膜疾患などの悪影響が生じるとは限りません。
飲み込み(嚥下)などお口の機能が低下しているかたのなかには、入れ歯が就寝中のムセの軽減や誤嚥の予防になる人もいます。
入れて寝る場合は、起きているときにしっかり洗浄剤につけましょう。
いずれにしろ、入れ歯は乾燥に弱いので、外した後は水を張った容器に入れましょう。
入れ歯で快適に過ごすために、正しいお手入れで入れ歯はもちろん、残っている歯も清潔に保ち、歯医者で定期検診を受けましょう!
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