インビザラインの期間と治療の流れ!期間が伸びてしまうケースとは
こんにちは。愛媛県松山市にある松友歯科クリニックです。
歯並びの改善を目指す矯正治療の中でも、インビザラインは特に注目されています。従来のワイヤーを使った矯正とは異なり、透明なマウスピースを使用するので見た目が自然で、取り外しができる利便性が特徴です。
しかし、治療にどのくらいの期間が必要なのか分からない方や、治療の流れが気になる方も多いのではないでしょうか。計画通りに進まない場合、治療期間が延びることもあるでしょう。
本記事では、インビザラインの治療期間、治療の流れ、そして期間が長引くケースや、予定通りに終わらせるためのポイントを解説します。
インビザラインとは
インビザラインは、透明なプラスチック製のマウスピースを使った矯正治療です。ワイヤーやブラケットを使う従来の矯正治療とは異なり、目立ちにくく装着中でも他人に気づかれにくいという点が人気の理由です。
特に、見た目を気にする方や仕事上ワイヤー矯正が難しい方に選ばれています。
インビザラインでは、3Dスキャンによって患者さまの歯型を詳細に計測します。個別に作成されたマウスピース(アライナー)を装着することで、少しずつ歯を動かしていく治療法です。
毎日20~22時間ほど装着し、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換することで、計画通りに歯が移動していきます。
インビザラインの期間
インビザラインの治療期間は、歯並びの状態や治療の複雑さによって大きく異なります。
一般的には6か月から2年程度が目安とされていますが、軽度の症例であれば数か月で完了する場合もあります。複雑なケースや重度の歯並びの問題がある場合は、治療が2年以上にわたることもあります。
また、患者さまの協力度も治療期間に影響します。インビザラインは自己管理が重要で、決められた時間しっかりと装着しないと治療が遅れてしまうことがあります。
具体的には、毎日20~22時間装着し、食事や歯磨きの時間以外は外さないことが推奨されます。
インビザラインの治療の流れ
インビザラインの治療は、以下のようなステップで進みます。
1.カウンセリング・精密検査
インビザライン治療を始める前に、歯科医院でカウンセリングを受けます。患者さまの歯並びや治療の目標を確認し、インビザラインで治療が可能か判断します。
インビザラインでの治療が決まった場合、精密検査に進みます。口腔内検査、レントゲン撮影、顔や口腔内の写真撮影が行われ、治療に必要なデータを取得します。
2.スキャンと治療計画の立案
3Dスキャンを実施して、詳細な歯型を取得します。歯並びの動きや進行をシミュレーションしながら、治療計画を立てます。
治療計画に沿って患者さまに合わせたマウスピースを作成します。マウスピースの作成には、1ヶ月ほどかかるのが一般的です。
3.マウスピースの受け取りと装着
マウスピースが完成したら、歯科医院を受診して受け取ります。着脱方法やお手入れ方法、装着時の注意点など、詳しい説明を受けます。
毎日20時間以上マウスピースを装着して、治療を進めましょう。さらに、治療の段階に合わせて数週間ごとに新しいマウスピースに交換します。
4.定期的なチェックアップ
インビザライン治療では、定期的な通院が必要です。1~2か月に一度のペースで歯科医院を訪れ、治療の進捗を確認します。マウスピースの装着方法に問題がないか、計画通りに歯が動いているかをチェックし、必要に応じて調整を行います。
5.リテーナーの装着
インビザラインの治療が終了すると、次にリテーナー(保定装置)を装着します。リテーナーは、矯正後に歯が元の位置に戻るのを防ぐために使用する装置です。通常、数年間装着することが推奨されます。
リテーナーにはさまざまなタイプがあり、患者さまの生活スタイルや治療方針に応じて選びます。
インビザラインの期間が伸びてしまうケース
インビザラインの治療期間が長引く要因はいくつかあります。
アライナーの装着時間不足
インビザラインの効果を最大限に発揮するためには、アライナーを毎日20~22時間装着することが必要です。装着時間を守らない場合、歯が計画通りに動かず治療の進行が遅れます。
アライナーの破損や紛失
アライナーはプラスチックでできているため、強い力が加わると破損することがあります。マウスピースを破損・紛失すると、新しいマウスピースが届くまでは治療が中断されるため治療期間が延びる可能性が高いです。
マウスピースにトラブルが起こった場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。
治療計画を修正した
3Dシミュレーションを利用して治療計画を立てますが、必ず計画どおりに歯が移動するとは限りません。また、計画の立案時は納得していても、治療を進めるうちにさらに美しい口元にしたいと思うこともあります。
この場合、治療計画の修正が必要になることがあります。マウスピースを追加したり他の矯正方法を併用したりすると、当初の予定よりも治療期間が伸びるでしょう。
複数の歯を抜いた
抜歯が必要な症例は、治療期間が伸びる可能性があります。抜歯後にできたスペースを埋めるために、歯を大きく移動させる必要があるからです。
口腔トラブルが起きた
治療中に虫歯や歯周病が発生すると、矯正治療を一時中断して治療を優先する必要があります。矯正治療の中断期間が長引くと、治療全体の期間も伸びることになります。
また、虫歯治療や抜歯により歯の形が変わってしまうと、アライナーの再作製が必要になることもあります。
重度の不正咬合
重度の不正咬合(歯並びや噛み合わせの問題)がある場合、治療が複雑であるため通常よりも治療が長引く傾向があります。また、ワイヤー矯正や顎間ゴムを併用することもあるでしょう。
インビザラインを予定通りに完了させるポイント
インビザラインを予定通りの期間で終わらせるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
装着時間を厳守する
インビザラインの治療で最も重要なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。毎日20~22時間の装着が推奨されているので、医師の指示を守って装着しましょう。
食事や歯磨きの時間以外はできる限り装着を続け、自己管理を徹底することが大切です。
アライナーの扱いに注意する
アライナーはプラスチック製のため、強い衝撃を受けると破損します。また、歯磨きや食事の際には外すので、紛失する方も少なくありません。
マウスピースを外した際は、専用のケースで保管してください。万が一破損・紛失した場合はすぐに歯科医院に連絡し、迅速に新しいアライナーを手配してもらいましょう。
定期的な通院を欠かさない
治療が計画通り進んでいるかを確認するために、定期的な通院は必須です。通常、1~2か月に1回のペースでチェックアップを行います。定期通院を怠ると治療計画とのずれを修正できず、結果的に期間が長引くこともあります
口腔ケアを徹底する
矯正中は口腔内が不潔になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。これらのトラブルが発生すると治療を一時中断する必要があり、結果として治療期間が延びてしまいます。
飲食後はしっかりと歯磨きを行い、デンタルフロスやワンタフトブラシを使用して徹底した口腔ケアを心がけましょう。また、マウスピースも清潔に保つことが重要です。
マウスピースの交換期間を守る
歯科医師から指示されたマウスピースの交換期間を守ることも、治療をスムーズに進めるための重要なポイントです。
インビザラインのマウスピースは、段階に合わせて新しいものに交換する必要があります。マウスピース1枚では0.25mmほど歯を移動させますが、交換を忘れると歯が動かない時間が発生します。
アライナーチューイーを活用する
マウスピースをしっかり密着させて装着するために、アライナーチューイーを活用しましょう。アライナーチューイーはシリコン製の小さなチューブで、これを噛むことでマウスピースが歯にしっかりフィットします。
まとめ
インビザラインは、見た目の自然さや取り外しが可能な点から非常に人気の高い矯正治療です。
しかし、治療期間は個々のケースや装着時間に大きく左右されます。インビザラインの治療を予定通りに完了させるためには、マウスピースの装着時間を守って正しく使用し、定期的なチェックアップを欠かさないことが大切です。
インビザライン矯正を検討されている方は、愛媛県松山市にある松友歯科クリニックにお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や小児歯科・小児矯正、ホワイトニング、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、お電話でのご予約もお待ちしております。