予防歯科の費用はいくら?治療内容や通う適切な頻度・メリットを紹介!
こんにちは。愛媛県松山市にある松友歯科クリニックです。
虫歯や歯周病などの口腔内の病気になってから治療をするのではなく、予防歯科で口腔内のトラブルを未然に防ぐことが大切です。近年では予防歯科の重要性が注目され、定期的に通院する方も増加しています。
しかし、予防歯科にかかる費用や治療の内容について、不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、予防歯科の費用や治療内容、通院頻度などについて解説します。
INDEX
予防歯科とは
予防歯科とは、虫歯や歯周病などお口の病気を、発症する前に防ぐことを目的とした取り組みです。口腔内の健康は全身の健康にも大きな影響を与えるため、予防歯科は健康に過ごすうえで重要といえます。
欧米諸国では予防歯科を半数以上の方が定期的に受けており、歯のメンテナンスは当然の取り組みとして扱われています。
しかし、日本では「虫歯になってから治療すればいい」という考えの方も多く、予防歯科への意識が低い傾向にありました。そのため、高齢者になった際に、自分の歯があまり残っていないケースも少なくないのです。
近年では日本でも予防歯科の考え方が広まり、国や自治体も歯の健康維持に関する条例などを整備しています。
予防歯科の費用はいくら?
歯科医院で受ける予防歯科は基本的には自由診療ですが、保険が適用される場合もあります。また、口腔内に疾患が見つかった場合は治療に別途費用がかかるでしょう。
それぞれの場合の費用相場は、以下の通りです。
保険診療の場合
保険診療の場合は、患者さまの費用負担は1割~3割に抑えられます。予防歯科にかかる費用は、3割負担であれば初診料やレントゲン費用などを含めて4,000〜5,000円ほどが相場です。
保険診療の予防歯科では、口腔内検査やクリーニング、フッ素塗布などが行われます。
自由診療の場合
自由診療の費用は、全額患者さまの負担になります。また、自由診療の費用は歯科医院ごとによって異なります。一般的には、5,000円~3万円程度が相場です。
自由診療なので、予防歯科の内容も歯科医院ごとに異なります。口腔内検査とクリーニングが別々に料金設定されている場合もあれば、ひとつのメニューとして料金が設定されている場合もあるので、歯科医院に確認しましょう。
虫歯や歯周病が見つかった場合
予防歯科を受けている時に虫歯や歯周病が見つかれば、症状に応じた治療を行うため別途費用がかかります。虫歯治療に関しては、保険診療で1本1,000~1万円ほどです。
ただし、審美性を高めたい場合は自由診療になるため、費用は高額になるでしょう。
予防歯科は保険適用できる?
保険は、病気の治療を目的とした際に適用されるものです。予防歯科は病気になる前の診療のため、原則的に自由診療になります。
しかし、前述したように予防歯科に保険が適用されるケースもあります。
例えば、歯茎の再生治療などの外科手術をした場合や、歯石が多くて歯周病のリスクが高い場合などです。月に一度の条件付きではありますが、治療の一環として保険診療で予防歯科を受けることができます。
予防歯科の治療内容
予防歯科の主な治療内容をご紹介します。
口腔内検査
歯や歯茎の状態を視診し、虫歯や歯周病などの疾患がないか確認します。歯周病検査をする場合、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さを専用の器具で測ります。視診では確認できない歯や歯茎の状態は、画像検査を行って確認するのが一般的です。
歯科医院によっては、唾液検査や顕微鏡検査を行うこともあるでしょう。
スケーリング
スケーリングは、歯科医師や歯科衛生士によって行われる歯石除去です。スケーラーと呼ばれる専用器機を使用し、歯石を取り除きます。
歯垢を放置すると石灰化して硬くなり、歯石になります。歯石は虫歯や歯周病の原因になりますが、歯ブラシでは除去できません。そのため、歯科医院で除去してもらうことが大切なのです。
スケーリングは、保険診療で行うことができます。
PMTC
PMTCは、自由診療で受けられる専門的なクリーニングです。日常の歯磨きでは落とせない歯石や歯垢を中心に、全ての歯面の清掃と研磨を行い、虫歯や歯周病になりにくい環境を整えます。
スケーリングと異なる点は、バイオフィルムも除去できるという点です。バイオフィルムは虫歯や歯周病の原因となりますが、粘着性が強いので除去が難しいとされています。
PMTCでは歯の表面がツルツルになるように磨き上げるため、菌が付着しにくい状態を作れます。また、歯の着色を落とすこともできるため、歯本来の白さを取り戻す効果も期待できるでしょう。
フッ素塗布
予防歯科では、高濃度のフッ素を歯に塗布することもあります。フッ素は歯質を強化したり虫歯菌の働きを抑制したりする働きがあるため、虫歯予防につながるのです。
市販の歯磨き粉にもフッ素が含まれているものが多数ありますが、歯科医院で塗布されるフッ素は濃度が高いので、高い効果が期待できるでしょう。
ブラッシング指導
ブラッシング指導では、正しい歯磨き方法や日常のケアについて歯科医師や歯科衛生士から指導を受けます。定期的に歯科医院へ通い予防歯科を受けることも大切ですが、健康な歯の維持には毎日のセルフケアも欠かせません。
自己流になって正しく歯を磨けていない方も多いです。そのため、ブラッシング指導で正しい歯磨きの方法や磨きにくい場所へのアプローチ方法の指導を受け、セルフケアの質を高めるのも重要でしょう。
予防歯科に通う適切な頻度
予防歯科に通う適切な頻度は、一般的に3ヶ月が目安とされています。毎日のケアを丁寧に行っていても、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの中の細菌の数は、クリーニングをした後3ヶ月ほどで元の数へ戻るからです。
また、3ヶ月に一度通院していれば、虫歯や歯周病が重症化する前に発見し治療することも可能でしょう。
ただし、歯周病が悪化しているなど口内環境が悪い場合は、1ヶ月に一度の受診が必要になるケースもあります。口腔内の状態によって適切な受診頻度は異なるため、次回の予防歯科の日程は歯科医師にご相談ください。
予防歯科を受診するメリット
予防歯科の受診には、多くのメリットがあります。以下で、メリットについて解説します。
虫歯や歯周病を早期発見・治療できる
予防歯科を定期的に受けていれば、虫歯や歯周病を早期に発見できます。痛みや腫れなどの症状が出てから受診しても治療は受けられますが、重症化していると治療が複雑になって複数回通院しなければなりません。
早期に虫歯や歯周病を発見できれば、軽症のうちに治療できます。天然歯を残せる可能性が高まり、治療費の負担も軽減できるでしょう。
健康な歯を維持できる
予防歯科によって、自分の歯を健康な状態で長く維持できるでしょう。むし歯治療で歯を削ると、歯の寿命を縮めます。予防歯科で口腔内の疾患を防ぐことが、健康な歯を長く維持するには重要なのです。
日本の高齢者は、残っている自分の歯の本数が少ないとされています。自分の歯を維持できれば高齢者になっても食事を楽めるため、心身の健康にもつながるといえるでしょう。
歯の美しさを維持できる
予防歯科で定期的にクリーニングを受けていれば、歯の美しさも維持できます。歯の汚れが気になっていると、人前で大きな口を開けることや笑うことに抵抗を感じるかもしれません。
綺麗な歯は自分の自信にもつながるでしょう。
全身疾患の予防になる
口腔内の健康を維持することは、全身疾患の予防にもつながります。虫歯や歯周病の細菌が血管などを通して全身に回れば、心筋梗塞や脳梗塞、認知症などさまざまな疾患を誘発するリスクがあります。
また、妊娠している方の場合は、早産や低出生体重児のリスクが高まる恐れもあるでしょう。予防歯科は全身疾患の予防になり、健康に長く生きるためには欠かせない大切な歯科分野なのです。
まとめ
予防歯科は口腔内の健康維持だけではなく、長く元気で健康に過ごすために必要なものです。基本的には予防歯科は自費診療ですが、虫歯や歯周病が悪化してから治療することや、歯を失ってインプラント治療をすることに比べれば、手間や費用を軽減できます。
毎日のケアも丁寧に行いながら、定期的に歯科医院で予防歯科を受けましょう。
予防歯科を検討されている方は、愛媛県松山市にある松友歯科クリニックにお気軽にご相談ください。
当院では、一般歯科や小児歯科・小児矯正、ホワイトニング、インプラントなど、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、お電話でのご予約もお待ちしております。