マウスピース矯正
マウスピース型矯正装置ができるまでにどれくらい時間がかかりますか?
マウスピース型矯正装置「インビザライン」は唇側矯正装置などと異なり治療開始までに2ヶ月程の時間ががかかります。
治療期間はどれ位ですか?
個人によって異なりますが、部分矯正(上顎or下顎前歯6本まで)の場合、6ヶ月〜全体矯正で2年〜2年半程度の期間がかかります。
矯正治療後に歯の後戻りを防ぐために装置を装着する保定期間(1〜2年)は含めません。
ブリッジや差し歯があります。矯正治療はできますか?
ブリッジや差し歯などの人工歯がある方も、マウスピースで矯正治療することができます。
症例によっては、ブリッジの歯の抜けてしまった部分を、歯が移動するためのスペースとして利用することもあります。
また、差し歯も取り替えたりせずに、そのままの状態で移動させることも可能です。
矯正装置をつけたままスポーツはできますか?
マウスピース矯正治療中もスポーツはできます。
中でも、サッカー・バレーボール・バスケットボールなどボールが顔に当たる可能性のあるスポーツや、ラグビー・アメフト・ラクロスなどのボディコンタクトのあるスポーツの場合には、口元への衝撃が原因となり、矯正装置で唇を切ってしまうことがあります。
矯正装置の装着時間は?
基本的に1日20時間以上装着していただく必要があります。
食事と歯磨きの時間以外は、常に装着していただきます。
20時間以上と聞きますと大変に思われるかもしれませんが、常にマウスピースを付けていますので、すぐに慣れて習慣化されますのでご安心ください。
治療後、元に戻ったりしませんか?
どのような矯正方法(表側・裏側・マウスピース矯正等)で治療した場合でも、後戻りをしてしまう可能性はあります。
リテーナーの使用、頬杖・横向き寝・うつぶせ寝・唇の巻き込み・舌の癖など歯並びを悪くする口腔習慣・生活習慣に気をつけることが重要です。
また、「歯に食べかすが挟まるようになった」など、後戻りを実感した場合はすぐに矯正治療をした医院に行くことをお勧めします。
通院のペースはどれくらいですか?
歯を動かしている「治療期間」中の来院間隔は舌側矯正で1ヶ月に1度のペースです。
マウスピース型矯正では2ヶ月に1度のペースですが、治療開始後まもなくの時期は、アタッチメントの設置やIPR(歯をわずかに削る処置)のため1ヶ月に1度程度となります。
(症状により異なります。)
ワイヤー矯正装置とマウスピース矯正装置で歯の動きに違いはありますか?
ワイヤー矯正はワイヤーにかける力で歯を動かすため、基本的にどの方向にも歯を動かせるうえ、大きな力がかけられるので適応範囲が広いです。
一方でマウスピース矯正は、少しずつ形を変えたマウスピースを着け替えていくことで力をかけて歯を移動させます。
必要な力を動かしたい歯に適切にかけることができるため、前歯を中心とした軽~中度の症状なら、ワイヤー矯正より短期間で治療が終わることも多いです。
しかし、重度の症状や奥歯の移動が必要な場合は、治療期間がワイヤー矯正より長くなったり、適応外になったりする可能性があります。
どんな歯並びでもマウスピース矯正で治療できますか?
マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正とは違い、どんな歯並びにも対応できるわけではありません。
対応可能な歯並びの症状や適応範囲は、クリニックや矯正装置の種類により異なります。歯科医院でカウンセリングを受け、歯科医師に適応範囲内と診断された場合治療することができます。
自己判断では難しいため、歯科医院で事前診察を受け、ご自身に合った矯正装置や治療方法を選びましょう。
虫歯や歯周病があってもマウスピース矯正はできますか?
重度の歯周病がある方は、矯正によって力が加わることで歯が抜けてしまう恐れがあるためインビザライン矯正を行うことが出来ません。
歯周病がある人は、まず歯周病の治療を行ってからの矯正となります。
インビザライン矯正はマウスピースの取り外しが出来るため普段通りに歯磨きをすることが出来ます。そのため、インビザラインは歯周病や虫歯になりやすい人にはピッタリの矯正方法と言えます。
マウスピース矯正の欠点は?
インビザラインのマウスピースは、簡単に取り外すことができますが、1日20時間以上を目標にマウスピースを装着しないと歯が計画通りに移動せず治療の失敗につながります。
歯並びやお口の状態によっては、インビザラインでは治療できないことがあります。
また、飲食時や取り外し歯磨きの際の取り外しや、定期的に取り替えを行う必要があります。